2010年06月04日

伝統の意味

と、あるヨーロッパ人と論争になる

日本は
戦争に負けたときに
なぜ天皇を殺さなかったのか?
フランスの王をギロチンにかけたように

全く、
王家や貴族をいただくお国に住みながら
(その方はフランス人ではない)
良くもまぁ人さまのことが言えたものである
オマケに日本人は考えが幼稚なんだと来たものだ

呆れて開いた口がふさがらない

ここで天皇の善し悪しを語っても
所詮理解できないであろうから
伝統というものに置き換えて
説明を試みる

伝統でもなんでも
切って無くすのは簡単です
しかし繋ぐことは
本当に難しいのです
其れが仮に悪だとしたら
それこそバッサリ切り捨ててもいいことでしょう
悪しき伝統もあることでしょう
でも時代や人が変われば
あっという間に変わってしまう
その刹那的なルールに沿う事の
恐ろしさを考えていますか?
簡単に捨ててしまえないのが
伝統と呼ばれるものなのです

なぜか?

そこには生きた血が通っているからです
別な言い方にしましょう
生きるために必要なエネルギーを
巧みに操る技が生きているからです

また別な言い方をすれば
生きた血が通っていないものは
既に死んでいるのです
そういうものを私たち日本人は
伝統とは呼びません

すぐれた芸術品をめでるのは
その美しさに違いはありません
しかし
そこに息づく
名工の技に
エネルギーに感銘するのです

朽ちて何世紀にもわたる遺産で
食べている貴方には
わかりゃしないでしょうよ

と、
こんなに流暢に英語が話せて
私が主張したら
戦争に発展していたことでしょう…(ため息)

実際は
力なく微笑んで
お茶を濁したのでした

伝統を守るという事は
めんめんと受け継がれてきたものに
命を吹き込むことなのだと思います

古いお城を磨いて後世に残すことも大切なのかもしれません

しかし

生きていなくては意味はありません

古の名工に、賢人に、達人に

劣らない

技を磨き

何かを生み出すのは

名声の為でも何でもないのです


よりよく生きるための修行なのです

だから

私たち日本人は



と言わずに



というのです

その違いがわかりますか?

技は上達するといいますが

道は上達するとは言いません

道が続く限り

終わりがないからです

それこそが人生そのものだからです


という話が通じるくらいなら(ため息)

言葉の壁より
考え方の壁が巨大にそびえています

もちろん、国籍は関係ありません

よりよく生きることの意味を

考えてみたいと思います

そしてヨーガをする意味も


庵主
posted by 庵主 at 07:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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